「運転が好きだから、それを仕事にしたい」「普通免許しか持っていないけれど、できる仕事はある?」。車を運転する仕事を調べ始めると、職種が多すぎて比べにくいと感じる方は多いはずです。

先に結論をお伝えします。車を運転する仕事は、持っている免許でまず候補が決まり、何を運ぶかと雇用か業務委託かで働き方が大きく変わります。

  • 普通免許だけでも、配送・送迎・回送・ポスティングなど9職種から選べる
  • 中型・大型・けん引免許があると、トラックやトレーラーなど運べる量が増える仕事へ広がる
  • お客様を乗せて運賃をもらう仕事(タクシー・バスなど)には二種免許が必要

この記事では、運転する仕事を免許別に16選で一覧にし、働き方・収入の形・向いている人を比較します。

笑顔でハンドルを握る女性ドライバーのイラスト(車を運転する仕事のイメージ)

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車を運転する仕事は「免許の種類」で選べる職種が決まる

運転の仕事を探すときは、まず自分の免許で運転できる車の大きさを確かめるのが近道です。運転できる車は、車両総重量・最大積載量・乗車定員の3つで区分されています。

免許の種類車両総重量最大積載量乗車定員主な仕事の例
普通3.5トン未満2トン未満10人以下軽貨物・宅配・送迎・回送
準中型7.5トン未満4.5トン未満10人以下2トントラックの配送
中型11トン未満6.5トン未満29人以下4トントラック・マイクロバス
大型11トン以上6.5トン以上30人以上大型トラック・ダンプ

※出典:警察庁「準中型免許で運転できる自動車」、長野県警察「確認しよう、運転免許と運転できる車」。3つのうち1つでも超えると、上位の免許が必要です。

ここで見落としやすいのが、普通免許を取った時期です。平成29年3月11日以前に取得した普通免許なら準中型(5トン限定:車両総重量5トン未満・最大積載量3トン未満)、平成19年6月1日以前なら中型(8トン限定:車両総重量8トン未満・最大積載量5トン未満)の車まで運転できます。逆に平成29年3月12日以降に取った普通免許では、車両総重量が3.5トンを超えることが多い「2トントラック」の多くは運転できません。求人の「2t車」を見たら、車検証の車両総重量まで確認しましょう。

上位の免許には受験資格があり、大型・二種は原則21歳以上かつ普通免許などの経験3年以上、中型は20歳以上かつ2年以上です。令和4年5月からは、特別な教習を修了すれば大型・中型・二種を19歳以上・経験1年以上で受験できる特例も始まっています(警察庁「第二種免許等の受験資格の見直しについて」)。

車を運転する仕事一覧16選|働き方・収入の形・向いている人を比較

16職種を、必要な免許ごとに一覧にしました。

No.職種必要な免許主な働き方収入の形向いている人
1宅配・軽貨物ドライバー普通雇用/業務委託月給・時給/出来高体を動かすのが好き
2ルート配送ドライバー普通(車両による)雇用月給・時給決まった流れで働きたい
3送迎ドライバー(介護・スクール)普通雇用時給短時間で働きたい
4役員運転手普通雇用月給丁寧な運転・気配りが得意
5回送ドライバー普通雇用/業務委託時給・件数ごといろいろな車に乗りたい
6引っ越しドライバー普通〜準中型雇用日給・月給体力に自信がある
7移動販売普通雇用/個人事業売上・歩合人と話すのが好き
8誘導車ドライバー普通雇用日給・時給夜間に集中して働ける
9ポスティング配布員(車で巡回)普通業務委託出来高一人で各地を回りたい
10中型トラック配送準中型・中型雇用月給運転時間を長く取りたい
11ゴミ収集車ドライバー準中型・中型雇用月給早朝から働ける
12長距離大型トラック大型雇用月給+手当一人の長時間運転が苦にならない
13トレーラードライバー大型+けん引雇用月給+手当高い運転技術を磨きたい
14タクシー・ハイヤー普通二種雇用歩合給が多い道に詳しくなりたい
15バス運転士(路線・観光)大型二種など雇用月給時間どおりに運行できる
16運転代行普通二種雇用/業務委託時給・件数ごと夜の時間帯に働ける

※働き方・収入の形は代表的な例です。会社や求人によって異なるため、応募前に求人票で確認してください。

普通免許でできる仕事9選

笑顔でハンドルを握る男性(普通免許でできる運転の仕事のイメージ)

1. 宅配・軽貨物ドライバー:軽バンや小型車で荷物を届けます。業務委託で、報酬をもらって荷物を運ぶ場合は、運輸支局への届出(貨物軽自動車運送事業=いわゆる黒ナンバー)が必要です。

2. ルート配送ドライバー:決まった店舗や会社を毎日回り、商品を届けます。道や流れを覚えれば働きやすい一方、2トン車を使う会社では準中型免許が必要です。

3. 送迎ドライバー:介護施設やスクールの利用者を、施設の車で送り迎えします。朝夕の短時間勤務が多い仕事です。

4. 役員運転手:会社の役員を社用車で送迎します。運転の丁寧さに加え、身だしなみや時間厳守が求められます。

5. 回送ドライバー:レンタカーや販売店の車を、店舗間や納車先へ運びます。毎回違う車に乗れるのが特徴です。

6. 引っ越しドライバー:普通免許で運転できるのは軽トラックや小型の車両までです。荷物の積み下ろしもあり、体力を使います。

7. 移動販売:キッチンカーや販売車で、地域を回って商品を売ります。食品を扱う場合は、保健所の営業許可なども必要です。

8. 誘導車ドライバー:大きな建設機械などを運ぶ車の前後を走り、安全に誘導します。夜間の仕事が多いのが特徴です。

9. ポスティング配布員(車で巡回):車で担当エリアへ移動し、ポストにチラシを配ります。接客がなく、県をまたいで全国を巡る働き方もあります。

中型・大型・けん引免許が必要な仕事4選

10. 中型トラック配送:4トン車などで、物流拠点やお店へ大量の荷物を運びます。

11. ゴミ収集車ドライバー:決まったルートを回り、ゴミを回収します。早朝から始まり、夕方前に終わる職場が多い仕事です。

12. 長距離大型トラック:県をまたいで荷物を運びます。走行距離や時間に応じた手当がつく求人もあります。2024年4月からはトラックドライバーの時間外労働に年960時間の上限が設けられ(厚生労働省)、運行の組み方を見直す会社も増えています。

13. トレーラードライバー:コンテナなどを引くトレーラーを運転します。大型免許に加えて、けん引免許が必要です。

二種免許が必要な仕事3選

14. タクシー・ハイヤー:お客様を目的地まで運びます。売上に応じた歩合給の会社が多く、二種免許の取得を支援する会社もあります。

15. バス運転士:路線バス・観光バスを運転します。大型バスは大型二種、マイクロバスは中型二種などが必要です。

16. 運転代行:お酒を飲んだお客様の車を、自宅まで運転します。お客様の車を運転する人には二種免許が必要です。

全国キャラバン隊 メンバー募集中

人と話さず、全国を巡って働く。ポスティング配布員という選択肢

  • ✓営業・接客なし。決められたエリアのポストに配るだけ
  • ✓働きはじめの1か月間は、宿泊代・配布時のガソリン代・駐車場代を全額保証
  • ✓報酬は配布件数に応じた出来高制(募集案内では月20万〜60万円・過去実績から算出)

募集内容をくわしく見る ›

業務委託契約です。条件は最新の募集案内でご確認ください

雇用と業務委託の違い|運転の仕事は「収入の形」も比べる

同じ運転の仕事でも、会社に雇われる雇用と、個人事業主として仕事を請け負う業務委託では、収入の形や自由さが変わります。

項目雇用業務委託
働く時間会社が決めたシフト自分で決めやすい
収入の形給与(月給・時給・歩合給)報酬(出来高・件数ごと)
車両・経費会社の車・会社負担が多い自分で用意・負担することが多い
税金の手続き会社が年末調整自分で確定申告
向いている人収入の安定を重視したい自分のペースで働きたい

業務委託は働いた分だけ報酬が増えやすい反面、ガソリン代や車両の費用が手元の収入を左右します。報酬の額ではなく、経費を引いた金額で比べるのが失敗しないコツです。

車を運転する仕事のメリット・デメリット

運転の仕事には、好きなことを活かせる良さと、体や生活への負担の両方があります。

メリットデメリット
運転中は一人の時間が長く、人間関係に悩みにくい長時間の運転で腰や目が疲れやすい
普通免許から未経験で始められる仕事が多い事故や違反のリスクと常に向き合う
働きながら上位免許を取ると、仕事の幅が広がる早朝・夜間など時間帯が不規則な職種がある
移動を通して、地理や各地の景色に詳しくなれる荷物の積み下ろしなど、運転以外の作業もある

「運転が好き」でも、仕事では渋滞や悪天候の日も走ります。趣味のドライブとの違いを想像したうえで選ぶと、入ってからのギャップが少なくなります。

自分に合う車を運転する仕事の選び方4つ

1. 免許証の「取得日」と運転できる車を確認する

まず、免許証に書かれた種類と取得日を確認します。普通免許でも取得時期で運転できる車が違うため、求人の車両と照らし合わせましょう。

2. 「人・荷物・車」の何を運ぶかで選ぶ

人を運ぶ仕事は会話や気配りが多く、荷物を運ぶ仕事は体力、車を運ぶ回送は運転そのものが中心です。苦手なことが少ない仕事から選ぶと長続きしやすくなります。

3. 同じ道か、毎日違う道かで選ぶ

ルート配送やバスは同じ道を走ります。回送や長距離トラック、全国を回る配布員は、毎回違う場所へ向かいます。変化を楽しみたいか、慣れた流れで働きたいかを決めておきましょう。

4. 運転以外の作業と時間帯を確認する

積み下ろし、集金、車両の点検など、運転以外の作業は求人によって違います。勤務時間・休日・夜勤の有無とあわせて、面接や面談で確認してください。

普通免許で全国を巡る「全国キャラバン隊」という選択肢

普通免許で始められ、運転と旅の両方を楽しめる仕事の一例が、株式会社SOLO JAPANが運営するきゃらべる(全国キャラバン隊)です。毎月違う都道府県へ車で移動し、エリアの全戸にチラシなどを配布します。

街中の道路を走る白い軽バン(普通免許でできる車を運転する仕事)

募集案内(2026年10月時点)に掲載されている主な条件は次のとおりです。

項目内容
契約形態業務委託
仕事内容全国各地でのポスティング(全戸配布)。営業・接客なし
報酬月20万〜60万円(配布件数による出来高制・過去の実績から算出)
稼働時間8:00〜20:00の間で原則自由
働きはじめの1か月間のサポート宿泊代・配布時のガソリン代・配布中の駐車場代を全額保証、車両リース料無料、1か月目の報酬に3万円を加算(規定による)
応募の条件年齢・学歴・経験不問(普通免許・車両の任意保険加入)
面談オンライン(スマホで完結)

※年会費などは不要ですが、毎月の経費は個人負担です。報酬は稼働日数・地域・案件によって変わります。2か月目以降の扱いや最新の条件は、募集案内と面談で確認してください。

運転の仕事の中でも、荷物の受け渡しやお客様対応がなく、移動と配布に集中できるのが特徴です。寮などの住居は用意されないため、滞在先の考え方も面談で確認しておくと安心です。

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よくある質問(FAQ)

Q. 普通免許だけでできる車を運転する仕事はありますか?

A. あります。宅配・軽貨物、ルート配送、送迎、役員運転手、回送、移動販売、ポスティング配布員などです。ただし最近取得した普通免許では、2トントラックの多くは運転できない点に注意してください。

Q. 未経験でも運転の仕事に就けますか?

A. 就けます。普通免許で始められる職種の多くは未経験から応募でき、研修を用意する会社もあります。タクシー会社などでは、入社後に二種免許の取得を支援する求人もあります。

Q. AT限定免許でも運転の仕事はできますか?

A. できる仕事はあります。軽バンや送迎車はAT車が多い一方、トラックではMT車を使う職場もあります。求人票で車両の種類を確認しましょう。

Q. 業務委託の運転の仕事で気をつけることは?

A. 車両費やガソリン代などの経費を誰が負担するか、報酬の計算方法、確定申告が必要になる点を確認しましょう。報酬額だけでなく、経費を引いた手元の金額で考えることが大切です。

まとめ|免許と「何を運ぶか」から運転の仕事を選ぼう

車を運転する仕事を選ぶポイントをまとめます。

  • 普通免許でできる9職種、中型・大型・けん引の4職種、二種の3職種の計16選から選べる
  • 普通免許は取得日によって運転できる車が違う。求人の車両と照らし合わせる
  • 雇用は収入の安定、業務委託は自由さが魅力。業務委託は経費を引いた金額で比べる
  • 人・荷物・車のどれを運ぶか、同じ道か毎日違う道かで、向いている仕事が変わる

まずは免許証の種類と取得日を確認し、気になる職種を2〜3個に絞るところから始めてみてください。

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出典・参考

※本記事の情報は2026年10月時点のものです。免許制度・報酬・条件は変更されることがあるため、最新の公的機関の情報や募集案内をご確認ください。